機械を設計する際に、ミスや故障を想定した本質的安全設計方策が必要となってきています。
その際に有効なツールがリスクアセスメントです。リスクアセスメントにより、危険源を同定し、
安全方策の制御カテゴリを決定したら、そのカテゴリに対応した機器で制御システムを構成することになります。
これらの機械安全・制御安全の中で、空気圧電磁弁の占める位置は、
下図の通り制御システム部と運転部を繋ぐ重要部位です。
また、電気信号をエア信号に変換するという点では、制御機器の一つと言えます。
リスクアセスメントを行なう際には、空気圧電磁弁も制御機器の一つして考える必要があります。
安全応用技術研究会テキスト
「基礎電気・制御安全技術 第4章」より抜粋、改編
②実用空気圧ポケットブック(2008年版)「空気圧システムの安全確保 図9・9-1 残圧対策」より引用、改編
高温での安定性を確保する為にフッ素ゴム製のシールを使用しています。
米国OSHA規格がこの重要性、考え方をよく説明しています。米国 OSHA:「29CFR1910.147」では、エネルギー遮断を規定して居り、下記方策により、メンテナンス時の安全を確保しています。
空気圧回路の圧力開放後、再び圧力供給する過程で、シリンダの飛び出し現象が生じ、災害や設備の損傷を招くことがあります。
ソフトスタート機器を用いて、下記に対して配慮することが要求されます。
メンテナンス、緊急停止時に、空気圧エネルギー遮断と残圧処理が行われる一方で、問題となるケースがあります。
特に、重量物やシート状金属が落下する場合、作業者の安全と設備損傷に対して配慮することが要求されます。