二重構造のバルブで実現する
高い安全性
ROSS ダブルバルブの重要な特徴の1つは、バルブが複式(二重機構)になっていることです。
ROSS ダブルバルブは、互に独立した2個の3/2常時閉形三方弁を1個の共通ボデー部に組込んであります。
この2個の弁体は、各々専用の3/2常時閉形パイロット弁によって操作します。パイロット弁を2個同時に励磁すると、2個の主弁体が同
時に作動します。同一サイクルの2個の弁体が同時に誤作動する確率は極めて低いので、シングルバルブよりも安全性が高くなります。
空気圧式クラッチ・ブレーキを使用した動力プレス機械などの危険な機械類には、バルブ内に不良が生じた場合にバルブと機械の再起動を
防止するモニタ装置あるいはモニターシステムを備えたダブルバルブを御使用下さい。
現在のROSS ダブルバルブはクロスフローサーパⓇダブルバルブです。
その内部の流れの形は左図を御参照下さい。クロスフローサーパは、シリーズフロー型、パラレルフロー型及びタンデムフローサーパのバルブとある点で類似していますが、交わらずに交差している2個のクロスフロー通路とバルブステムのスロットル部に特徴があり、一方の弁体が故障した際にバルブ二次側へ伝達される圧力を極小とする工夫が施されています。
給気時
排気時
給気時
A
B
排気時
C
D
給気時
排気時
C
D
シリーズフロー
パラレルフロー
古
最新
Crossflow Size 1
Crossflow Size 2
バルブ サイズ |
モデル 番号 |
Cv値 | 圧力 スイッチ の有無 |
圧力 スイッチ の供給 |
ポートサイズ | サイズ | M | F | 重量 (kg) |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1-2 | 2-3 | 1 & 2 | 3 | A | B | C | 1次側 -2次側 |
2次側 -排気 |
||||||
1 | 3573B2632 | 0.9 | 1.4 | 無 | 可 | 1/4 | 1/4 | 2.7 (69) | 3.3 (84) | 5.0 (127) | 28 | 4.6 | 3.4 | 2.1 (0.95) |
1 | 3573B2640 | 0.9 | 1.4 | 無 | 不可 | 1/4 | 3/8 | 2.7 (69) | 3.3 (84) | 5.0 (127) | 24 | 4.4 | 3.1 | 2.1 (0.95) |
1 | 3573B2642 | 0.9 | 1.4 | 2個 | 可 | 1/4 | 1/4 | 2.7 (69) | 3.3 (84) | 7.5 (191) | 28 | 4.6 | 3.4 | 2.5 (1.14) |
1 | 3573B2644 | 1.2 | 1.7 | 2個 | 可 | 3/8 | 3/8 | 2.7 (69) | 3.3 (84) | 7.6 (195) | 25 | 3.1 | 2.8 | 2.9 (1.32) |
1 | 3573B2645 | 1.2 | 1.7 | 無 | 可 | 3/8 | 3/8 | 2.7 (69) | 3.3 (84) | 5.1 (130) | 25 | 3.1 | 2.8 | 2.5 (1.14) |
2 | 3573C4640 | 3.7 | 9.0 | 無 | 不可 | 1/2 | 3/4 | 3.4 (86) | 3.2 (81) | 6.5 (165) | 25 | 1.1 | 0.9 | 4.3 (1.95) |
2 | 3573C4643 | 4.2 | 9.0 | 無 | 不可 | 3/4 | 3/4 | 3.4 (86) | 3.2 (81) | 6.5 (165) | 25 | 1.1 | 0.9 | 4.7 (2.13) |
2 | 3573C4644 | 4.2 | 9.0 | 2個 | 可 | 3/4 | 3/4 | 3.4 (86) | 3.2 (81) | 9.0 (229) | 25 | 1.1 | 0.9 | 5.2 (2.36) |
2 | 3573C4645 | 4.2 | 9.0 | 無 | 可 | 3/4 | 3/4 | 3.4 (86) | 3.2 (81) | 6.5 (165) | 25 | 1.1 | 0.9 | 4.7 (2.13) |
2 | 3573C4652 | 3.7 | 9.0 | 無 | 可 | 1/2 | 3/4 | 3.4 (86) | 3.2 (81) | 9.0 (229) | 25 | 1.1 | 0.9 | 4.3 (1.95) |
モデル番号はサブベースを含みます。ISO 228/1管用平行ネジ(Gネジ) の場合は、’D’を先頭にお付け下さい。
JIS B0203 管用テーパネジ対応の平行ネジ(Rpネジ) の場合は、’ J’ を先頭にお付け下さい。
プレス機械のクラッチ/ ブレーキシリンダー制御には、圧力スイッチ付きモデルを推奨します。
圧力スイッチは、必ず外部モニタリングシステムと接続して御利用下さい。
MとFで表されている時定数は、給気 並びに 排気時の応答時間を算出するのに、御利用下さい。
応答時間算出式は下記の通りです。
M: 平均弁体部品移動時間
F:立方インチ容積当たりの充填時間
V:シリンダー容積 ( 単位 立方インチ)
圧力スイッチなしモデルは、プレス機械のクラッチ/ ブレーキシリンダー制御に御利用出来ません。
圧力スイッチ付きモデルは、モニタ機能を有しておりませんので、圧力スイッチを外部モニタリングシステムに接続して御利用下さい。
圧力スイッチ付きバルブと外部モニタリングシステムとによって構成されるモニターシステムは、バルブ内に起こる故障等を検出した場合に連動して、プレス機械の再起動を停止する機能が必要です。
< 正常動作状態 >
< 片側弁体故障状態 >
圧力スイッチが毎回の開閉動作を検知・出力
故障診断及び、再起動防止機能はモニタ回路に依存
接続コネクタ:DIN 43 650対応 (コネクタは、御発注の際にご指示下さい)