ダブルバルブの安全性とは?35シリーズ・モニタ付きクロスフローダブルバルブ

機械プレスのクラッチ&ブレーキ制御用複式電磁弁(ダブルバルブ)です。
ダブルバルブが故障したらどうなるでしょうか。
モニタ(監視装置)付きバルブと普通のダブルバルブを見てみます。

  • いつものプレス作業

    ダブルバルブだから安全・・・本当でしょうか?
    シングルバルブより安全ですが、ダブルバルブも内部に弁体を2個搭載している『だけ』です。バルブが故障しても再通電すれば動作してしまいます。(プレスは動いてしまう)

    シーンの内容
    ダブルバルブの内部では、2個の弁体がほぼ同じタイミングで開閉動作を繰り返している。バルブの通電OFFで片側が閉じない時(故障)も、正常な側の弁体が閉じて二次側エアが排気されるので、プレスは停止する。
    しかし、ダブルバルブは片側が故障した状態でも再通電すれば動作してしまう。バルブの排気ポートからエア漏れが発生するが、この「故障徴候」は気が付きにくい。
    労働安全/機械安全のポイント
    「ダブルバルブだから安全」とは言えません。片側故障のまま操業を続ければ、シングルバルブで操業しているのと同じで「挟まれ事故」発生のリスクが増大します。
  • バルブが壊れていたなんて・・・

    故障に気が付きますか?
    モニタ(監視装置)非搭載のバルブは故障の発見が困難です。両弁体とも故障するとプレスは停止せず、「挟まれ事故」のリスクが増大します。

    シーンの内容
    いつもの様にプレス作業をしていたが、既にバルブ内部では片側が故障していた。 オペレータは、片側故障の徴候(排気ポートからエア漏れ)に気付かず操業を続けていたら・・・
    バルブの通電をOFFにした時、両弁体とも故障すると、1つもバルブが閉じないので、二次側エアが排気されず、プレスは止まりません。オペレータは「挟まれ事故」に直面し兼ねません。
    労働安全/機械安全のポイント
    弁体故障を検知するのが「モニタ(監視装置」)です。人によるエア漏れ確認には限界があります。古いプレスはモニタが無いのが大半で、操業中も細心の注意が必要です。
  • モニタ付きバルブの安心感

    オペレータも管理者も安心です!
    モニタ(監視装置)付きバルブは、弁体故障をバルブが検知します。オペレータは、安心して作業に専念出来ます。

    シーンの内容
    モニタ(監視装置)付きバルブは、片側故障が発生するとバルブ自身が
    ①故障検知
    ②故障信号の出力
    ③再起動防止 を行う。
    特に③は故障中にバルブに通電してもバルブが動作しないので、オペレータの安全が確保される。
    モニタ付きならオペレータはエア漏れ確認から解放され、生産性の高い作業に専念できる。
    労働安全/機械安全のポイント
    プレス作業には多種多様なオペレータが従事しています。誰が作業しても安全な設備作りには、機械による安全確保『機械安全』の考え方が欠かせません。