生産性を高めるために。スプール式電磁弁と高耐久性電磁弁ポペット式との違いとは?

生産性向上

電磁弁は、電気や水、油、空気といった流体の流れを調節するために取り付けられます。日本で主に使用される電磁弁は、スプール式とポペット式の2種類です。はたして、これらふたつの電磁弁にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、スプール式電磁弁とポペット式電磁弁のそれぞれの違いについてご紹介します。

スプール式電磁弁の特徴

スプール式電磁弁は、スプールと呼ばれる軸を流体の流れる筒の中で上下させることで、流体の流れを調節します。流体を流す必要があるときには、スプールは流れの邪魔をしないように軸の上の隙間に収納されています。そして、流れを止める必要があるときには、隙間からスプールが下りてきて流れをせき止めます。
スプール式電磁弁には主に、メタルシール型とソフトシール型の2種類があります。メタルシール型にはスプールが全閉したときの密着面に溝があり、ソフトシール型には密着面に溝がありません。溝のないソフトシール型のほうが流体の漏れが少なく流れを完全にせき止められるため、日本では主にソフトシール型が主流となっています。
スプール式の反応速度は早く、スプールの全開と全閉を素早く切り替えられるため、スムーズな作業を実現させます。ただし、スプール式の構造上、故障したときに分解して修理できません。ゴミなどの異物はスプールの動作不良の原因となるため、定期的に流体に含まれる異物を取り除いたり、ゴミ除去フィルターを設置したりするなどして故障を防ぐ対策を取りましょう。また、スプール式電磁弁の円滑な動作を維持するためには、スプールを素早く動かすための定期的な給油が必要不可欠です。

ポペット式電磁弁の特徴

ポペット式電磁弁は、流体を排出するための出口に弁を挿入したり引き抜いたりすることで、流体の流れを調節します。弁を出口に出し入れするだけで流体の流れを調節できるため、短い時間で全開と全閉を切り替えられます。簡単な構造をしていながらサイズ比でみるとスプール式よりも安価であることが多く、電磁弁の円滑な動作を維持させるための給油も必要ありません。
ポペット式の大きな特徴として、スプール式よりも大量の流体を取り扱えることがあげられます。また、スプール式とは異なり、ポペット式は出口に直接弁を挿入するため、流体が隙間から漏れ出すことがほとんど起こりません。ゴミなどの異物が通れるような隙間もほとんど存在しないため、ゴミの蓄積による動作不良やそれに伴う故障が起こることは滅多にありません。
ポペット式は主に、ケーサーの真空弁やガラス壜成型のブロー、製缶機械のブローなどに用いられています。

生産効率を重視するならポペット式の電磁弁を

現在では、大量生産に対応するために大型の生産用機械の需要が多くなっています。そんな大量生産用の機械はたくさんの流体を取り扱うため、使用する電磁弁にはスプール式よりもポペット式がおすすめです。また、ポペット式の耐久性はスプール式よりも優れているため、電磁弁の故障に伴う生産ロスの発生を抑えられます。他にも、大型の生産用機械はそれだけ多くの電磁弁を必要とするため、スプール式を用いるとそれだけ多くの動作維持のための油が必要になります。

スプール式は素早く流体の流れを切り替えられます。ただし、耐久性や扱える流体の量に欠点があるため、大量生産するための機械に使用するのには適していません。それに反して、ポペット式は応答性や耐久性に優れており、大量の流体を取り扱えます。そのため、大量生産用の機械に使用する電磁弁として適しています。
生産性効率を高めたいとお考えの場合には、ぜひともポペット式を選択しましょう。

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