安全性と効率を同時に確保!シングルポイントロックアウトとは

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機械作業の現場では不注意による重大事故が発生する可能性が高く、対策を講じて未然に防ぐことが重要。機械安全を確保する方法として効果的なのが、ロックアウト・タグアウト(LOTO)です。しかし、これらを作業場の各所に配置するとなるとコストアップが懸念されます。作業員の安全が第一とはいえ、コスト削減も同時に実現したいというのが現場の本音ではないでしょうか。
安全とコスト削減を両立するための手段として有用なのが、「シングルポイントロックアウト」です。シングルポイントロックアウトとはどのような考え方で、どのような事故を防ぐことができるのでしょうか。

人為的なミスを防ぐためのロックアウト・タグアウト

まずは、ロックアウト・タグアウトの役割や重要性についてご紹介します。
機械作業の現場でメンテナンスなどのために機械に近づく場合は、機械の作動を確実に止める必要があります。その後、不用意な再作動を防ぐために施される安全策がロックアウト・タグアウトです。

ロックアウト(LO)は、その機械の作動を確実に停止させた上で錠をかけることを指します。錠をかける必要があるのは、ただ停止させただけだと状況を知らない第三者が不用意な操作をしてしまう可能性があるためです。さらに、錠は誰でも外せるようなものであってはならず、かつ電子ロックではなく南京錠などで物理的にロックできるものが望ましいとされています。タグアウト(TO)は、その上で「作業中のためロックアウト中です」という内容のタグを設置して視覚的に分かりやすく示すことです。

ロックアウト・タグアウトが徹底されていないと作業員に危険が及び、場合によっては重大事故に繋がる可能性があります。作業員が機械に近づいて何かしらの作業を行う場合は、その機械が関連するすべての部分においてロックアウト・タグアウトが実装されていることが重要です。

さらに効率よく安全性を高めるシングルポイントロックアウト

ロックアウト・タグアウトの仕組みを漏れなく導入し、作業員全員に注意点を周知して徹底させれば、仕組み上は安全が確保された状態です。しかし人の注意力に依存してしまうと、作業員は時間を短縮しようとして自己判断でスキップしてしまう可能性があります。また、すべてのポイントをロックアウト・タグアウトした場合、機械を止める時間が延びて稼働時間が減ってしまう懸念もあります。これらの課題を同時に解決するのが、シングルポイントロックアウトです。

シングルポイントロックアウトは、複数カ所にまたがりがちなロックアウトポイントをひとつにまとめ、1回のロックアウト・タグアウトですべての機械を止めようというもの。この方法であれば最低限の時間と手間でロックアウト・タグアウトが完了するため、作業員によるスキップを防ぐことができます。

シングルポイントロックアウトは、時間を効率よく使う点でも有用な仕組みです。定期メンテナンスなどある程度の時間を要するものならまだしも、生産ラインでちょっとした詰まりが起きるような「チョコ停」ではダウンタイムの長さが大幅な効率ダウンに繋がります。チョコ停に対処するための時間よりも、複数ポイントのロックアウト・タグアウトとその解除に時間がかかってしまうためです。シングルポイントロックアウトであれば複数ポイントを行き来する必要がなくなり、チョコ停によるダウンタイムを大幅に削減することができます。

このように安全性と効率の両方を実現することのできるシングルポイントロックアウトですが、運用はロックアウト・タグアウトの基本が守られていることが原則です。その上で導入すれば、作業員の不注意による重大事故を防ぎつつコストカットにも繋がります。機械作業に安全性と効率をもたらすために、ぜひシングルポイントロックアウトの導入をご検討ください。

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