ポイントは“数値化”すること!職場のリスクアセスメントで安全な環境づくり

機械安全

機械やシステムを運用していく上で非常に重要となるものが「リスクアセスメント」です。リスクアセスメントとは、現場に潜むリスクを探って明確にして評価することを指します。多数の企業におけるトラブルの発生事例をみると、リスクアセスメントが不十分な企業も多く見受けられます。
中央労働災害防止協会の資料によると、労働安全衛生に関係するリスクアセスメントとしては以下の3種類があります。

 

ア.職場及び作業のリスクアセスメント
イ.機械・設備の設計・製造時のリスクアセスメント
ウ.化学物質の導入前のリスクアセスメント

そこで今回は、職場及び作業のリスクアセスメントの具体的な進め方や注意点などに加え、特に危険性への認識が薄い「バルブ」のリスクアセスメントについてご紹介します。リスクアセスメントについて理解し、適切な安全管理を行いましょう。

リスクアセスメントとは?進め方や注意点をチェック

上述したように、リスクアセスメントは現場で起こり得るトラブルの原因となる“リスク”を明確化し、トラブルを未然に防ぐための対策について考えるまでの一連の流れを指します。そして、リスクアセスメントの結果に基づいて対処することを「リスクマネジメント」といいます。

 

リスクアセスメントの必要性

以前までは、トラブル発生後に原因をリサーチし、再び同じトラブルが発生しないよう対策を徹底するという流れが一般的でした。これを、「危機管理」といいます。しかし、潜在的なリスクを解消しない限り本当に安全であるとはいえません。現場の安全を確保するためには、適切なリスクアセスメントで事故が発生しない環境を整えることが大切です。

 

リスクアセスメントの進め方

リスクアセスメントでは、機械の各部位を査定し、稼働させる上で危険となる箇所を探ります。各部位に注目し、発生し得るトラブルや頻度を考えてみましょう。一年に一度なのか頻繁に発生するのかにより、作業の効率性や機械・システムの運用にかかるコストに大きな差が生じます。安全かつスムーズな環境を整えるためには、「リスクの大きさ」「トラブルによる危険性の高さ」「トラブル発生の頻度」などの要素を数値化し、より重大となるリスクから適切な対策を講じることが大切です。

 

リスクアセスメントの注意点

リスクアセスメントを行う上で気を付けるべきポイントとして、「数値化する際は複数名で行うこと」「作業内容を熟知している人がリーダーを務めること」「危険性の高さを数値化する際は具体的な負傷・疾病を想定すること」などがあげられます。性別・年齢・経験・知識が異なる複数名で意見を出し合い、できる限り具体的に数値化することで、より有意義なリスクアセスメントになります。

 

危険性大!制御バルブのリスクアセスメントについて

機械・システムの中でも安全性において重要なのが、最終的な制御を担う「バルブ」です。バルブに関して考えられるトラブルとして、例えば「バルブへの異物や粉じん、錆の混入」があり、これによってバルブが正常に作動しなくなる恐れがあります。「配管内が汚れていないか」「シールテープが詰まっていないか」などのポイントに注目し、適切なリスクアセスメントを進めていくことが大切です。

なお、バルブから漏れが発生するケースもあります。空気圧バルブに漏れが発生した場合、重大な事故を引き起こす恐れがあります。この場合はバルブの構造を確認し、より制御信頼性の高いバルブと交換するなどの対策が必要となります。

 

真に安全な現場を目指していくには、多くの知識や最新情報をもとにリスクアセスメントを行う必要があります。現場にいる一人ひとりが自分事と捉え、真摯に取り組むことが非常に大切です。また、制御信頼性の高い機械を使用することもリスクアセスメントの重要なポイントです。制御信頼性の高い機械なら、ひとつの部品に破損が生じた場合でも十分な安全機能をキープできます。
現場の安全性の確保に関してお悩みの方の参考となれば幸いです。

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